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Whitebox-toolsでGISデータプロセッシング

#Rust#GIS

Whitebox-toolsとは

Whitebox-toolsの環境構築

環境構築といっても、ビルド済みバイナリが配布されているので、それを使う手順だけ紹介。

:::note ソースコードからのビルドを少し試したが、依存関係をすぐ解決できなかった :::

Whitebox-toolsを使ってみる

ドキュメントを見る限り多くの処理を実行できますが、今回はClipRasterToPoylgonを使って、いらすとやさんの日本地図を手書きのポリゴンデータでクリップしてみます。

日本地図はraster.tif、ポリゴンはpolygon.shpとし、WBTフォルダに配置されているとします。ここで、Whitebox-toolsで共通のお作法のようですが、入力データの投影法は統一されている必要があることに留意してください。

入力のベクターデータはシェープファイル形式である必要がある模様
cd WBT
./whitebox_tools -r=ClipRasterToPolygon -i=raster.tif --polygons=polygon.shp -o=clipped.tif --maintain_dimensions
# --maintain_dimensionsは、ドキュメントや名前からわかりづらいですが、CRSを維持するためのオプションです

実行するとclipped.tif`が出力されます。QGISで表示してみます。

ラスターをポリゴンで切り抜くことができました。 Whitebox-toolsには、たくさんのプロセッシングツールが含まれているので、便利そうです。Rustで書かれているのもモダンで良いですね。